自閉症の息子を成長させた絵:スクリブルに動きがでた!
自由画を描き始めて半年くらい経った彼の絵に動きが出てきました。当時の彼は青色が好きで、どの絵も青が大量に使われていますが、使う色も増え始めました。
この頃の彼は、絵の中に、過去を再現して楽しそうにすることも多くなってきました。
スクリブル(マラソン)1996年2月(7才8ヶ月)作

学校でマラソン大会が有った日に描いた絵です。早く走るとか、競争ということは理解していない彼だったので、コースから外れずゴールできればOKのマラソン大会です。
学校を一周のマラソンコースを同級生がゴールしてしまって、しばらくしてからやっとゴールしたマラソン大会は、彼にとってどんなだったんだろう・・・
いつもは青色から使い始めるのに、珍しく赤で描き始めた彼は、「チャーンチャカチャカチャンチャン・・・」と言いながら筆を走らせています。
赤で描いているのはマラソンコースらしく、筆でマラソンを再現して走っているようでした。
一通り描くと全面を青で塗りつぶし、再び赤で「チャーンチャカチャカ・・・ポッチャン!」
「ん?あれ?川に落ちたの?」・・・「うん・・・」
今日のマラソン大会は、走っている途中で、水路に落ちてしまったようです。
本番は、泣き出しそうな顔でゴールしたマラソン大会でしたが、絵の中のマラソン大会は、ニコニコ楽しそうに筆を走らせていました。
スクリブル(プール)1996年4月(7才10ヶ月)作

2才頃の彼は、水が恐くて顔に水がかかると大騒ぎしていたのですが、「恐いものには慣れろ!」ということで、2才過ぎから障害児対象の親子スイミングを始め半年ほどでプールが大好きになり、5才頃から民営のスイミングスクールの障害児コースに通うようになりました。
この絵を描いた頃の彼は、浮きがなければ沈んでしまう状態で、腕に浮きをはめて泳いでいました。
現実は泳げない彼ですが、絵の中では水泳選手のようです。
大きく伸ばした腕はクロールで泳いでいるところみたいです。
遊園地 1996年8月(8才2ヶ月)作

九州の城島後楽園へ行ったときの絵です。
旅行の絵を描こうかとテーマを提案して描きました。彼が一番印象に残っていたのが、ポセイドンアドベンチャーで水の中に急降下したことだったようです。
実際に乗っていたときの彼は、目をギュッと閉じていたように思うんですけどね。

